FreeCharting には 42 種類のテクニカル指標があり、1 つのチャートにいくつでも追加できます。ツールバーのインジケーターをクリックして使いたいものにチェックを入れると、トレンド系は価格チャート上に、オシレーター系と出来高系はその下の専用ペインに表示されます。かっこ内の数字は既定の設定です。変更するには各指標の横にある歯車アイコンをクリックします。設定はすべてのチャートで記憶されます。
トレンド系
トレンド系の指標は価格のノイズをならし、全体の方向を見やすくします。
- MA · 移動平均 (20, 50, 200)
- 直近 N 本の終値の平均です。FreeCharting は既定で 20・50・200 期間の平均を描きます。これは短期・中期・長期の定番のトレンドラインです。速い平均が遅い平均より上にあれば上昇トレンドです。
- EMA · 指数平滑移動平均 (12, 26)
- 移動平均と似ていますが、直近の価格を重く扱うため、新しい動きにより早く反応します。
- WMA · 加重移動平均 (9)
- 各足に直線的に増える重みを付け、最新の足を最も重くした移動平均です。反応の速さは MA と EMA の中間です。
- HMA · ハル移動平均 (21)
- 加重移動平均から作られた速くて滑らかな平均です。滑らかさを保ちながら遅れを大きく減らすので、転換が早く現れます。
- SMA · 平滑移動平均 (12, 2)
- 短期の振れを取り除いた強く平滑化された平均で、根底にあるトレンドを見つけるのに役立ちます。
- VWAP · 出来高加重平均価格
- 出来高で重み付けした平均価格で、日中足では毎日の始まりにリセットされます。機関投資家は基準として使い、価格が VWAP より上なら、その日の買い手が平均して高く買っていることを意味します。
- HTF MA · 別の時間足の移動平均 (20, 50 · 日足 EMA)
- 日足の 20・50 EMA など上位の時間足で計算した 2 本の移動平均を、1 時間足などの短い時間足のチャートに描きます。各ローソク足は直近の確定した上位足を使うので、値が後から変わりません。時間足と EMA・単純移動平均は設定で選べます。
- Ichimoku · 一目均衡表 (9, 26, 52)
- 転換線と基準線、遅行スパン、26 本先に描かれる雲からなる完結したトレンドシステムです。価格が雲の上なら強気、下なら弱気で、雲の厚さはサポートやレジスタンスの強さを表します。
- Supertrend · スーパートレンド (10, 3)
- 価格から ATR の数倍離れた位置を追随するラインです。トレンドが反転すると価格の下(緑)から上(赤)に切り替わるため、損切りの目安として人気があります。
- SAR · パラボリック SAR (2, 2, 20)
- 価格の上か下に打たれ、トレンドを追う点です。価格が点を越えると反対側に移るため、トレンド転換やトレーリングストップのシグナルとして使われます。
- BBI · 強弱指数(BBI) (3, 6, 12, 24)
- 4 本の移動平均(3・6・12・24 期間)の平均を 1 本の線にしたものです。価格が BBI より上なら買い方が優勢と考えられます。
- Pivots · ピボット(クラシック)
- 前期間の高値・安値・終値から計算するサポート(S1〜S3)とレジスタンス(R1〜R3)です。日中足では前日、日足では前週、週足では前月を使います。
- DMA · 移動平均乖離(DMA) (10, 50, 10)
- 10 期間と 50 期間の移動平均の差と、その平均です。DMA が上昇していれば、短期のトレンドが長期から離れつつあります。
- TRIX · トリプル指数平滑平均 (12, 9)
- 3 回平滑化した EMA の変化率です。強い平滑化で細かい揺れが消えるため、ゼロラインやシグナル線とのクロスが大きなトレンド転換を浮き彫りにします。
- Patterns · ローソク足パターン
- 定番のローソク足パターンをチャートに表示します:強気・弱気の包み足、ハンマー、流れ星、明けの明星・宵の明星、赤三兵、黒三兵、切り込み線、かぶせ線、十字線。ローソク足にカーソルを合わせると、どのパターンかがわかります。パターンはトレンドやサポート・レジスタンスと合わせて、詳しく見るきっかけとして使うのが効果的です。
- Price action · プライスアクション(BOS、CHoCH、オーダーブロック、FVG) (5, 3, 1, 1)
- 確定したスイングの高値・安値から描くスマートマネー流の相場構造です。BOS(ブレイク・オブ・ストラクチャー)はトレンド方向に直近のスイングを越えて引けた足、CHoCH(チェンジ・オブ・キャラクター)はトレンドに逆らう最初のブレイクを示します。オーダーブロックはブレイク直前の反対色の足で、価格がそれを抜けて引けるまで残ります。フェアバリューギャップは 3 本の足の不均衡で、埋まるまで残ります。$ はスイングをヒゲで抜けて内側に引けた流動性スイープの印です。現在のスイングの値幅はプレミアム(上半分)とディスカウント(下半分)に分かれます。
- DMI · 方向性指数(ADX) (14, 6)
- 上昇と下降の動き(+DI と −DI)を比べ、方向に関係なくトレンドの強さを測る ADX を加えます。
ボラティリティとチャネル
価格が通常どれだけ動くかを示し、価格が収まりやすいバンドを描きます。
- BOLL · ボリンジャーバンド (20, 2)
- 20 期間の移動平均と、その上下に標準偏差の 2 倍の位置に引くバンドです。値動きが荒いとバンドが広がり、静かなときは狭まり("スクイーズ")、それがブレイクアウトの前兆になることがよくあります。
- KC · ケルトナーチャネル (20, 2, 10)
- EMA の上下に ATR の数倍の位置でバンドを引いたものです。ボリンジャーバンドより滑らかで、チャネルの外で引けると強い動きのサインになることが多いです。
- DC · ドンチャンチャネル (20)
- 直近 N 本の最高値と最安値、そして中心線です。上側のバンドを上抜けるブレイクアウトは、古典的なタートル流トレードの基礎です。
- ATR · アベレージ・トゥルー・レンジ (14)
- 窓を含めた各足の値幅の平均です。方向ではなくボラティリティだけを示し、損切り幅を決める標準的な方法です。
モメンタム・オシレーター
オシレーターは値動きの速さを測り、買われすぎ・売られすぎの状態を見つけるのに役立ちます。
- MACD · 移動平均収束拡散法 (12, 26, 9)
- 12 期間と 26 期間の EMA の差、9 期間のシグナル線、その差を表すヒストグラムからなります。シグナル線とのクロスや価格とのダイバージェンスは、古典的な勢いのシグナルです。
- RSI · 相対力指数 (14)
- 直近の上昇幅と下落幅を 0〜100 のスケールで比べます。70 を超えると買われすぎ、30 を下回ると売られすぎと呼ばれることが多いです。期間を追加して複数の RSI ラインを表示することもできます。
- StochRSI · ストキャスティクス RSI (14, 14, 3, 3)
- 価格ではなく RSI にストキャスティクスを適用したもので、%K と %D の 2 本の線があります。RSI よりずっと速く極端な値に達しやすいため、20 を上抜けるか 80 を下抜けるクロスに注目します。
- KDJ · ストキャスティクス(KDJ) (9, 3, 3)
- 終値が直近の高値〜安値の範囲のどこにあるかを示すストキャスティクスで、K と D に先行する J 線が加わります。K と D のクロスはよく使われるエントリーシグナルです。
- CCI · 商品チャネル指数 (20)
- 価格が平均からどれだけ離れたかを測り、ほとんどの値が −100〜+100 に収まるよう調整した指標です。その範囲を超えると異例の強さや弱さを示します。
- WR · ウィリアムズ %R (14)
- 終値が直近の高値に対してどこにあるかを 0〜−100 で示します。ストキャスティクスに似ていて、上下を逆にして読みます。
- ROC · 変化率 (12, 6)
- N 本前からの価格の変化率です。ゼロを上抜ければ、価格が N 本前より高いことを意味します。
- MTM · モメンタム (12, 6)
- 現在と N 本前の価格の単純な差に移動平均を加えたものです。値動きが加速しているか減速しているかを手軽に見られます。
- AO · オーサム・オシレーター (5, 34)
- 各足の中値の 5 期間平均と 34 期間平均の差をヒストグラムで描いたものです。色の変化やゼロラインのクロスが勢いの変化を示します。
- BIAS · 乖離率 (6, 12, 24)
- 価格が移動平均から何 % 離れているかを示します。極端な値は価格が行き過ぎて反動が起きる可能性を示唆します。
- PSY · サイコロジカルライン (12, 6)
- 直近 N 本のうち上昇して引けた足の割合です。相場の雰囲気を測る簡単な目安で、非常に高ければ楽観、非常に低ければ悲観を示します。
出来高系
出来高系の指標は資金が流入しているか流出しているかを示し、値動きの裏付けに役立ちます。
- VOL · 出来高 (20)
- 各足の出来高を方向で色分けし、20 期間の平均を添えたものです。平均を上回る出来高を伴う大きな動きのほうが一般に信頼できます。
- OBV · オン・バランス・ボリューム (30)
- 上昇した足の出来高を足し、下落した足の出来高を引いていく累計です。価格が横ばいなのに OBV が上がっていれば、買い手が静かに買い集めている可能性があります。
- MFI · マネーフロー指数 (14)
- 出来高で重み付けした 0〜100 の RSI です。80 を超えると強い買い(買われすぎ)、20 を下回ると強い売りを示し、価格とのダイバージェンスは警戒サインです。
- PVT · 価格出来高トレンド
- OBV に似ていますが、価格の変化率に比例して出来高を加えるため、大きな動きほど重く数えられます。
- VR · 出来高レシオ (26, 6)
- 上昇日の出来高と下落日の出来高を比べます。値が高いほど買いの出来高が優勢です。
- EMV · イーズ・オブ・ムーブメント (14, 9)
- 価格の変化と出来高を関連づけます。値が高ければ少ない出来高で価格が楽に上がっており、低ければ動かすのに大きな出来高が必要なことを示します。
- VPVR · 出来高プロファイル(表示範囲) (24, 70)
- 画面上の足で各価格帯にどれだけの出来高があったかを、買いと売りに分けて横向きのヒストグラムで表示します。POC(最も取引された価格)は黄色で描かれ、出来高の 70% が集まったバリューエリアは明るく塗られます。出来高の多い価格帯はサポートやレジスタンスになりやすく、スクロールやズームに合わせて更新されます。
- AVP · 平均価格
- 読み込んだ全データの出来高加重平均価格を価格チャートに描きます。価格がその上なら、買い手が平均して高く買っていることを意味します。
センチメント系
アジア市場で人気の 2 つの古典的なセンチメント指標で、買い圧力と売り圧力を比べます。
- BRAR · 人気・意欲指標(BRAR) (26)
- AR は各足の高値・安値を始値と比べ、BR は前日の終値と比べます。2 つ合わせて買い手と売り手の意欲を示します。
- CR · CR 指標 (26, 10, 20, 40, 60)
- 各足の高値・安値を前の足の中値と比べて買いのエネルギーを測り、参考として 4 本の移動平均を添えます。
インジケーターの組み合わせ方
同じものを測る指標は互いに似た結果を出すので、モメンタム系のオシレーターを 5 つ重ねてもあまり意味がありません。よくあるのは各グループから 1 つずつ選ぶ方法です。方向を見るトレンド系(移動平均)、タイミングを計るモメンタム系(RSI や MACD)、動きを確かめる出来高。どの指標も未来を予測するものではなく、価格がすでにしたことを表しているだけです。
よくある質問
1 つのチャートにインジケーターはいくつ追加できますか?
いくつでも追加できます。FreeCharting はチャートあたりのインジケーター数を制限せず、すべて無料です。
インジケーターの設定は変更できますか?
はい。インジケーター画面で各指標の横にある歯車アイコンをクリックすると、期間や倍率を設定できます。移動平均、RSI、ウィリアムズ %R、出来高では期間の追加や削除もできます。設定はブラウザに保存されます。
初心者におすすめのインジケーターは?
トレンドには移動平均、勢いには RSI、確認には出来高から始めましょう。この 3 つでチャートをごちゃごちゃさせずに基本をカバーできます。
インジケーターはどの時間足・市場でも使えますか?
はい。インジケーターはチャート上のローソク足から計算されるので、株式・FX・暗号資産のどの時間足でも使えます。
選んだインジケーターは保存されますか?
はい。インジケーターはブラウザに記憶され、開くすべてのチャートに適用されます。
独自のインジケーターを作れますか?
はい。チャートのツールバーでスクリプトをクリックすると、Pine Script と同じように使える ta.sma、ta.rsi、plot、input などのヘルパーで、JavaScript のインジケーターを書けます。サンプルスクリプトが 5 つ付いており、スクリプトはリンクで共有できます。